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お利口な子供達
私のママ歴は長く、長女はもう社会人、もう一人は小学5年生の息子がいます。
社会人の姉は、大人しく、お勉強もでき、なんの問題もなく大学まで行きました。
そこまでは、何事もなかったんです。
本当に。先生のお気に入りでした。
大学に進学し、4年生を迎え、就職活動。
これが、彼女のつまづきの第一歩。
人と交流すること、友達と喧嘩したりワイワイ遊んだりという経験があまりない彼女にとっては、困難の連続でした。
子供が傷つくことは親が取り払ってあげるものだと勘違いしていた私。
その時になってはじめて気づかされました。
意地悪な子や問題がある子、トラブルになるのが怖かった私は、習い事をさせ、放課後の時間を遊ばせないようにした。
そんな彼女がどれだけの会社を受けても採用通知は届きません。
人としてダメなんじゃないかって思ってしまう娘。
とうとう就職活動はできなくなり、どうするか、ずっと一人部屋で考えていたようです。
彼女の最終決断は農業をやること。
彼女の決断を応援し、今、一人暮らしをしながら頑張っております。
子供のためにと思ってやったことが子供の人間関係の勉強をする時間を奪ってしまっていた。
経験して、失敗して、自分で考えて人は成長していくものなのに。
今、小学生の息子を育てていて思うこと。
そんな昔の私みたいなママがたくさんいるんです。
そして、私の娘のようにママのいうことを聞く、お利口な子供達。
この子たちは、どんな未来を歩むのか、ふと考えてしまう時があります。